【読書ログ】『天上の葦(上下)』太田愛



ついに買ってしまった!
上下巻合わせて、2,700円くらいするからいつ買おうか悩んでたんよね。
いずれ買うからいつ買っても同じやし、「読みたい本」リストの本を吟味してたけど「今はやっぱり『天上の藁』が読みたい!」と思って購入。 


買って正解!!上下巻合わせて読了まで、15時間って書いてあったんやけど、息する暇もなく読み終えてしまった。『犯罪者(上下)』、『幻夏』でお馴染みの鑓水、相馬、修司が登場。今回のも期待以上の面白さで満足!読了後は切ない気持ちになったけども…。

あらすじ
正光秀雄(96歳)は、白昼の渋谷のスクランブル交差点で、何もない空を指差して絶命。死の間際、彼は何を指差したのか。その答えを突き止めれば、1,000万の報酬を支払うとある人物に依頼された興信所の鑓水。
そして正光が死んだ日に、ひとりの公安警察官が姿を消した。停職中の刑事・相馬が、秘密裏にその捜査を命じられる。廃屋に残されていたおびただしい血痕、正光のポケットから見つかったテレビ局社長の名刺、「白狐」と名乗る人物からのハガキ…。正光の死と公安警察官の失踪事件は、1つに繋がっていた。

感想

私の評価→★★★★★

1ページ目から惹きつけられる。読むのを止めて一息つきたいのにつけない。そんな感じであっという間に読み終えた。頭のいい人はこの物語を深いところまで見て、作者の太田さんが何を伝えたいのかという意図も汲み取れると思う(私はそこまで賢くないので、深く読み取るのは難しい)。

お話しが進んでいくうちに96歳で亡くなった正光さんの過去に迫るんやけど、戦争時代まで遡るお話しもあった。


焼夷弾の恐ろしさ、発言することの自由を奪われる悲しみ、極貧な生活を強いられる人、新聞がウソの情報を流す、助けたくても何もできない無力さ…。
戦争がテーマの作品じゃないのに、作者の太田さんの表現力が見事。その場に居合わせるような感覚になってリアルで、涙が出た。

住む家があって、ご飯も食べたいときに食べられて、言いたいことも自由に言える。これって当たり前に思ってたけど、戦争時代の人はそうじゃない。この話を読んだ後、「ご飯も感謝して食べな!」と強く思った。戦争について思うことはたくさんあるけど、それはまた次の機会に。

あとは情報の詐欺。SNSが当たり前になって、より色んな情報をキャッチしやすくなってる。今も昔も情報を良いように書き換えたり、ウソを書いたりするメディアもあるみたい。


記事を書く身として、ウラをとることや正確な情報を書いていかなアカンなと痛感。情報に踊らされてすぐに喚き散らす人もおるけど、情報が溢れてるからこそ自分の頭で考えて判断していく必要がある。

「いい」と言われたものを使ったり、買ったりするのは悪くないけど、ちょっと立ち止まって「これってホンマにいいんかな?」「自分はどう思うんやろ」って考えることも大事。

”偏った”情報がウィルスみたいになって、自分の”心”まで蝕まれないようにしな。

この小説で、上記のことを考えさせられたな〜。切なかったけど…太田愛さんの表現力、お話しの展開の仕方は引き込まれて、面白かった!

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