【読書ログ】『聖母』秋吉理香子


ラスト20ページ、世界は一変する。

…とレビューに書かれていて、気になっていた『聖母』。
ドンデン返しの小説が大好きな私にはもってこいな本でした。



あらすじ
平和な街で、幼稚園児の遺体が発見される。遺体は性器を切り取られ、性的暴行を加えられていた。
事件が起きた街に住む保奈美も、幼稚園児の薫がいる。長く辛かった不妊治療の末に娘を授かった保奈美は、「何に代えてもこの子を、何としても娘の身を守りたい」。事件の経過をテレビやインターネットで見るも、犯人は一向に捕まらないし、警察はあてにならない。娘を守りたい一心で、母がとった行動とは?

感想

私の評価→★★★★☆

やられたわ〜。また騙された。何となく物語の展開と犯人は見えてくるんやけど、「こう来たか!」と思いました。

私は母親ではないし母親の記憶って少ないんやけど…子供が欲しいと思い続け、2度の流産を経験して、ようやく授かった子供やから「失いたくない」と思うのは当然やと思う。でも、「あいつが犯人や!」って決めつけて行動する姿が、異常で怖かった。だけど、ラスト数ページで「あいつが犯人!」って疑いたくなるのも無理ない。

幼稚園児を殺害した犯人は、お話しの途中に出てくる。
そこから母親目線、犯人目線、男女の刑事目線でお話しが進む。女刑事は、事件の内容を冷静かつ客観的に見ながらも、女の”カン”も駆使して事件の真相に迫っていく。この女の”カン”っていうのは、なんでこんなに鋭いんやろうかと思う。自分の身を守るために備わっているんかな。


クライマックスに向かうにつれて、読むスピードが早くなっていくし、真相を知った瞬間「え!」って言うた(笑)。

そこでタイトル『聖母』の意味もわかったし、母の愛情は偉大で誰もが安心できるものやけど、この話ではその母の愛情が強すぎるゆえに狂気になってしまったんやなと…。

この本で不妊治療の怖さ、高額な治療費も初めて知った。妊娠して出産できるのは、当たり前のことではないんやな。

PLZ FOLLOW ME!

Twitter Instagram

コメント