【読書ログ】『罪の余白』 芦沢 央


愛する娘の死は、自殺か?他殺か?事故か?

『悪いものが来ませんように』で好きになった作家さん。
今回読んだ『罪の余白』は、デビュー作!


あらすじ
8年前に妻を病気で亡くし、高校生になった愛する一人娘の加奈が自殺。
父親の安藤は娘の死を受け入れられずにいた。そんな安藤の前に、娘のクラスメートが訪れる。加奈の日記を読み、娘がいじめられていたことを知る安藤。

女子高生たちの「ただの遊び…」が、加奈の死に繋がった?娘を思うあまり、暴走する父親。真相を知った時、父親はどんな行動をするのか。

感想

私の評価→★★★★★

一緒にトイレに行く、いつの間にかグループで仲間はずれにされる、1日学校を休むだけで友達の会話についていけなくなる。学生時代の女子なら、必ずあることではないでしょうか?

「学校」という狭い世界だけど、私たちはそこにある”友達”が何よりも大事で、そこから外されると怖くなってしまう。そういう情景をうまく描いていて、共感&学生時代を思い出し、ゾッとしました。


「友達」って何なのか。
加奈に直接手を下したわけではないけど、原因を作った彼女たち。
父親は彼女たちに「反省」を望むが、保身に走り「私たちが殺したわけじゃない」。

彼女たちは、裁かれず「反省」なんてしない。本当の”反省”とは?
父親の無念と苦悩がヒシヒシと伝わり、胸が締め付けられる。

加奈をイジメてた咲は、性悪!自分のことしか考えず、周りをとことん利用し、みんなにいい顔するも、内心は見下している。

「咲に見放されたら、友達がいない!」といつも怯える真帆。ただ咲に従い、「おかしいな」と思っても咲に好かれるために行動する。その結果、真帆は利用されていく。よくある、女子学生の世界やなと。咲の場合は、ちょっとやり過ぎやけど。


安藤は娘をイジメていたクラスメートに近づき、自分なりの復讐法を話すシーンにはドキドキした!ちょっとした心理戦が絡んでいて、面白い。

最後は、「加奈の父親までも?!」と息を呑む場面も。
みんなが幸せに慣れたかと言えば…話は別ですが、私にとっては満足のいく終わり方でした。芦沢さんの他の作品も読んでみよう!

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