【読書ログ】『木漏れ日に泳ぐ魚』 恩田陸


アパートの一室で、男女が別れ話をする。
それはただの別れ話じゃなく、2人はお互いに「彼/彼女が、あの男を殺した」と疑念を抱いていた。あの男の死から、2人の関係も変わる…。

恋愛小説でもなく、ミステリーでもない。どのジャンルにも当てはまらないからこそ、先入観なく読めます。

感想

私の評価→★★★☆☆

読書に夢中になり始めてから、初めて買った本が、恩田陸さんの『ドミノ』でした。
別々の場所にいた何人かの登場人物が1つの場所に集まり、話が繋がる。パズルのピースが全部ハマった時みたいな爽快感が好き。

その後、恩田陸さんの『夜のピクニック』を読みましたが、展開が遅く、同じシーンばかりなので退屈だった印象があります。だから最近は、恩田陸さんの作品を遠ざけていました。


今回『木漏れ日に泳ぐ魚』はレビューが良くて、読んでみました!
この小説を読んで、また恩田陸さんの作品を読んでみようという気持ちになりました。

物語の舞台は、アパートの一室で別れ話をするカップル。
登場人物の回想でシーンが変わるから、退屈せずに読めます。さらに「あの男を殺した」っていう疑念で、お互いを探り合っていくのが、ハラハラ。読後はモヤモヤ感が残り、消化不良。交代で男女の視点から、相手への疑念や自分の気持ちを描いているので、物事の見え方は全然違って面白い。

あまり詳しく書くとネタバレになるので、書けないのがもどかしい!

「愛がなければ嫉妬もない」。

たしかに…。
実際の別れ話は、このお話しのように後味がいいものではないはず。
笑って、恨みっこなしでキレイに別れられるカップルって、どのくらいいるんやろうか?


カップルにかぎらず、友達、家族でも、大好きやから嫉妬してしまう。「愛がなければ嫉妬もない」という言葉で、愛と憎しみは背中合わせ。大好きやからこそ、その気持ちが拒否されたり、裏切られたりすると悲しくなって、フツフツと憎しみを温めていくんかも…。この物語の男女2人は、”秘密”が彼らを繋いでたように思います。その秘密が明かされて、今までの”事実”が覆った時、この2人の絆は意外に脆かったな。

恋愛小説でもなく、ミステリーでもない。どのジャンルにも当てはまらず、読者に想像させるようなお話しの書き方が魅力でした。

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