【読書ログ】『青い鳥』重松清


「ほんとうにしゃべりたいことは、しゃべらなくてはいけない」。

村内先生は、うまく話せない。言葉に、どもってしまう…吃音だから。
でも、村内先生は本当に大切なことしか話さない。その言葉は、ひとりぼっちな子、傷ついた子の心を優しく包み込むように癒やしていく。


この小説は短編集で、村内先生は毎話、学校を転々とし、ひとりぼっちの子を救っていく。
よくある熱血教師が、体を張って問題児を救うというよりも…ただ人の心に寄り添い、大切なことだけを言う温かい春の日差しのような先生

当たり前のことなのに…気がつけない、忘れていく気持ちや優しさを思い出させてくれる本でした(´;ω;`)先生になる人、先生には特に読んでほしい。

感想


私の評価→★★★★★

すごく評価が良かったけど、読む気になれなかった本でした。
ドラマでもよくある、ただの生徒を救う先生の話やろうと思ってたんです。
全部読み終えて思ったのは…「もっと早く出会ってれば良かった!」でした。

読まず嫌いはダメですね。
この小説は、「泣ける」「感動した」だけで、言い表せるだけの本じゃない。

学生時代って、すべてが嫌で、悪い部分ばかりに目が行ってしまう。人にも、学校にも、自分にも。冗談でヒドイことを言って、人を傷つけても気が付かない。

そういう、自分の気持をうまく表現できず、自分の中に黒いものが渦巻いてどうしていいか分からない。そんな10代の繊細で、上手に甘えられない心を見事に描いてるな〜と思います。

村内先生は、そんな子たちをお説教したり、否定したりしない。体も張らない。
ただそばにいて、”大切なこと”しか言わない。それを聞いて、どう行動するかは、その子たち次第。


村内先生の言葉は、聞き取りにくいけど心にまっすぐに響いてくる。「ひとりぼっちじゃない」と思えてしまう。小説なのに、村内先生の声が聞こえてきそう。

この本を読んで「大切なことは伝えなきゃいけない」と思い出した。私は言葉がうまくなくて、下手で、語彙力が少ないけど、心から思ってることを「伝えたい!」って気持ちがあれば、絶対伝わるってことを忘れてたな。

私の心に響いた、名言を抜粋


「ほんとうにしゃべりたいことは、しゃべらなくてはいけない」

「いじめは人を嫌うから、いじめになるんじゃない。人数がたくさんいるから、いじめになるんじゃない。ひとを踏みにじって、苦しめようと思ったり、苦しめていることに気づかずに、苦しんでいる声を聞こうとしないのが、いじめなんだ

「嘘は悪いことじゃなくて、寂しいことなんですよ」

「下の名前を呼んでもらえるってことは。ひとりぼっちじゃないってことだから」

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心に「ズシッ」とくる名言でした。
先生じゃなくても、どの人にも”村内先生”のような存在の人はいますよね。
私も、誰かにとっての村内先生に”なりたい”。そう思いました。

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