【読書ログ】『凍花(イテバナ)』斉木香津



斉木 香津(サイキ カズ)さん、初めて読みました。複雑な感情でいっぱいになる。
読み始めと読み終わりで、自分の感想や見方が変わるのが面白い。
ハラハラ感は少ないですが、登場人物の心情の変化が気になって目が離せない。


あらすじ

美人で仲良し3姉妹と評判だったが、長女が次女を殺害。
「完璧主義な長女が、そんな衝動的に殺人を犯すはずがない」と長女の日記を見つけた三女は、姉の殺害動機を探っていく。
今まで完璧で自慢だった長女は、日記で家族を罵倒し、毛嫌いしていた?
家族だから、どんなことも知っていると思っていたのに、こんな風に思われていたなんて…。人の本心は、どこまで知るべきなんでしょうか?

感想



私の評価→★★★★★

長女、長男、下に兄弟がいる人なら、必ず「わかるわ〜!あるある!」って共感。

「本当は私だって楽したいんだよ」(本文より)。

長女の百合は、一番上のお姉ちゃんだから、何でも我慢し続けてきた。
三女の柚香からすれば、百合はいつも完璧で憧れの存在だったからこそ、百合がなぜ次女の梨花を殺したのか疑問に思う。


百合の日記が出てきて、家族の悪口を書き綴っている部分に「うわ〜。最悪」って思うんやけど、同じ悪口の文面でも、百合の気持ちを知る前と知った後では、感じ方が違ってくるから面白い。



日記を読み進めるうちに、百合は「人に嫌われたくない」から自分を取り繕って、我慢して、誤解されて男女に嫌われてしまう。

「人の心って、どこまで知ればいいんだろうね。もしかしたら、なにも知らないほうが幸せかもしれない」(本文より)。

今まで信頼していて、大好きな人の本音を知って、裏切られたような気持ちになることって、誰でも経験がある。それが身近な人であるほど、ショックは大きい。ただ、家族から見えるイメージと周りから見えるイメージって、やっぱり違うんやな〜。

ハラハラ感は少ないですが、登場人物の心情の変化が気になり読むのが止められなくなる!3時間ほどで、さっくり読めます。

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