1月のニュースに感じた不安と希望

2025/02/01

日常

1月のニュースで印象に残ったことについて、自分なりの考えを書いてみた。

トランプ大統領就任式

就任式を見た。スピーチでは「ジェンダーは男と女だけ」と明言し、国境警備の強化や関税の導入についても語っていた。

多様性の考えがまた一歩、後退しそう。私はカナダに住んでいるから、移民と関税も他人事ではない。アメリカの排他的で強硬な姿勢は正直、不安だ。新大統領が就任してまだ1ヶ月経っていないのに、状況はどんどん悪くなっているようだ。

それにしてもX、アマゾン、メタの人が、政府高官よりも前の席に座るのは驚いた。彼らの影響力の大きさはよく分かる。でも権力とお金の結びつきが露骨では、政治と経済のバランスも崩れていきそう。

本来の政治は国民全体のためにあるはず。今の状況は、お金を持っている人だけが優遇されているように見えてしまう。

フジテレビ10時間記者会見

長時間の記者会見をやれば責務を果たしたことになるのか?ニュースを読んで思った。

ヤジが飛び交い、誰が悪いかだけを追求することに時間を費やしても、建設的な会見にならない。もちろん説明責任はあるし、厳しい追及が必要な場面もある。だけど混乱した状態では、問題の本質に迫るどころか、ただの見せ物になっている気がする。

責任追及の前に大事なのは、会社が信頼を取り戻し、同じ問題を繰り返さないように具体策を示すことのはず。

謝罪と償いはテレビではなく、被害者にきっちりしてほしい。辞任で”責任逃れ”しないでほしい。悪者を吊るしあげる会見はやめて、対策や納得のいく説明のために開いてほしい。

L Aの自然火災

カナダとメキシコも、アメリカから大変な影響を受けている。それでも両国は、消火活動や物資の支援をした。大統領の言動はそれを無視するかのように、対立を煽るようだ。

気候変動、物流は国境を超えて影響し合う。国同士が助け合ってこそ、自国の安全や発展も成り立つはず。排他的な政策は、アメリカをも苦しめるのではないか?

アウシュビッツ解放80周年

1月27日は、アウシュビッツ解放日。ホロコーストの生存者たちは、今の世の中を見て「また同じことが繰り返されるのではないか」と懸念しているそう。

たった80年。

歴史を学んでも戦争や差別、迫害はなくならない。科学は発展しても、武器の開発をせざるを得ない状況に見える。科学で人々の生活を豊かにする方向へもっと活かせないものか。

歴史の教訓を生かすとは、単に勉強するだけではなく、そこからどう行動を変えるかにかかっているはずだ。

さいご

ニュースを見ていると、不安になることも多い。でも歴史と世の中を知ることで、考えて行動できる。世界を変えることは難しくても、自分のまわりくらいは優しい世界にしたい。それが伝播して、優しさが少しでも遠くに行くのを望む。

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