専業主婦はただの「肩書き」。劣等感とは別の話だった 

2026/05/10

エッセイ

私は、カナダで専業主婦をしている。子供はいない。

主婦になって6年。最初の4年はずっと、主婦を名乗るのは恥ずかしいことだと思った。

私がネットで見た限りだけど、日本語では「子供がいない専業主婦は旦那に寄生している」や「働かないなんて甘えだ」という意見がたくさんあった。

それが、世間のイメージの全てではないけれど、ネガティブな言葉をたくさん見ると傷つくし、自分が劣っている人間とすら思えてくる。

専業主婦をするなら、誰もが納得する口実がないといけないように思えた。

例えば、子供がいる、体調を崩しているとか。私のように「なりたくてなった」という理由は、贅沢と受け取られることもある。

そんな私の見え方を変えたのは、カナダでの「主婦」という言葉のイメージだった。私がよく聞くのは「Homemaker」と「Housewife」だ。

そこで、英語圏の有名なコミュニティサイトで、2つの言葉の違いを教えてもらった。

  • Homemaker
    日々の家事や生活の質を整えることを、ひとつの「専門スキル」や「プロジェクト」として捉える。誇り高い響きがあるみたい。
  • Housewife
    伝統的な響きがあり、家庭内での役割を指すみたい。

もらった意見はどれも、専業主婦に肯定的だったので引用したい。

私は間違いなく「Homemaker」をしている。家事も育児も全力でこなしているし、決して誰かに「養われている」わけじゃない。

でも、周りは「何もしていない」と思い込むのよね。これって本当に不思議。正直、外で働く方が、家庭を守るよりずっと楽だった。本音を言えば、もしこれが給料の発生する仕事だったら、夫には私を雇う余裕なんてないな(笑)。

それに、今の物価を考えると、保育料が共働きの給料を上回ってしまう今の世の中じゃ、私が家にいることこそが、家計にとって一番責任ある選択だと思う。

 

私は、どちらも当てはまる気がする。「Housewife」は養われている気がしてちょっと嫌だけど、かといって、「Homemaker」は私が家事をバリバリこなしているみたいにも聞こえるし。でも私は、家で優雅に過ごすお姫様みたいな気分かな〜。


私は『Homemaker』の方が好き。配偶者がいてもいなくても、家を整えることはできるから。対して『Housewife』は、相手に従属しているような響きがあって、それは私たち夫婦の関係性とは違う。

私にはこれまでに積み上げてきた多くのキャリアや資格がある。誰のために活動するかは私の自由だし、地域社会で信頼を築いているから、何かが必要なときにはコミュニティの人たちが私を頼ってくれる。

人生は、ただ家庭を築くだけじゃない。私たちが望む生活を与えてくれる『コミュニティ』を維持していくことも大切。配偶者がお金を運んでくるなら、私はコミュニティからのサポートを運んでくる。どちらも生きるために不可欠で、どちらかが劣っているなんてことはない。

 

Housewifeという呼び方の方が好き。だって、夫の妻であることをすごく誇りに思っているから。

 

私は「働いていません」と言って、自分が携わっている活動について短く説明していました。これにはみんな困惑していました。たいていの人は、頭の中のどこかのカテゴリーに、その人を当てはめたいだけみたいです。

 

私はHousewifeだけれど、古臭いとかネガティブなイメージは持っていない。『House-wife』は本来『家の主である女性』という意味。というのも、『Wife』という言葉は元々単に、『女性』を意味していたから。つまり、Housewifeは『一家の女主人』という意味なの。ネガティブな含みなんて一切ない。

私は主婦に、そして子供を育てながら家庭で働いてきた歳月に誇りを持ってる。夫も家族を養うことを喜んでくれていた。それは、二人で取り組んだ『共同プロジェクト』だったの!

この人たちの意見を見て、主婦はただの「肩書き」に過ぎないと思った。自分が劣ってるかどうかを結びつけるものじゃない。

言葉そのものにネガティブな意味があるというよりも、自分や周りが勝手に価値をつけているだけなのかも。

「働いているかどうか」「お金を稼いでいるか」を基準にして、自分を見ていた。

だから私は、主婦でいる自分をうまく認められなかったんだと思う。

周りからではなく、自分で自分の「主婦としての価値」を決めないと、もっと社会や旦那さんに引け目を感じると思った。

それ以降、私は自分のことを「全力主婦」と呼んでいる。旦那さんが仕事で全力を出しているから、私も主婦を全力でやろうと思ったのだ。

今までは、旦那さんの感謝の言葉を受け取ってこなかった。「私、働いてないし…」と、自分の中で打ち消してきた。

今は頑張ったことも、彼にちゃんと見せて「褒めて!」と言うようにした。

私は家が好きな主婦だから、毎日が同じことの繰り返しに見えることがある。そうなると、「自分は何もできてない」と感じやすい。

でも、ケトルのカルキ汚れを落としてピッカピカにしたとか、アクリルたわしを作ったとか、小さな達成感を振り返ると、今日も色々やったなと分かる。

主婦の仕事は家事だけじゃない。私の場合は、好きなことをしたり、新しいことを学んだりする時間も必要。

家を快適にすることばかり考えていると、やりたいことを全部後回しにしてしまう。

私に余裕がないと、家の空気までどんよりしてしまう。だから、自分の気持ちを満たすことも意識している。

大事なのは、「主婦」の肩書きよりも、自分のやっていることを見る・見せることだと思った。

私の劣等感がゼロになったわけではない。だけど、夫婦が快適に、心が充実した生活を送れている。

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