結婚は、些細なことの積み重ね

2025/03/25

へんてこ夫婦

 

私が部屋の掃除を終えてリビングに行くと、朝ご飯が用意されていた。

「いつも掃除と洗濯をありがとう。」

旦那さんの言葉で疲れが吹き飛んだ。


結婚生活は、些細な言葉と行動の積み重ね、なんだろうな。良いことも、悪いことも。

私は毎日、彼と結婚して良かったと思う。私が辛い時は励ましてくれる。どうでもいい話にも付き合ってくれる。美味しいご飯を毎日作ってくれる。感謝と愛情の言葉をかけてくれる。サプライズで私の好きなお菓子を買ってきてくれる。そんな日常の小さなことが幸せ。

些細なこと=ちゃんと思われている、という安心感。

些細な「嬉しい」や「楽しい」が積み重なって、相手を好きでい続けられる。不満も同じ。些細なことが積み重なって、何十年後かに相手を「嫌い」になるのではないか。少なくとも私の両親は、それで夫婦仲の修復ができなくなったんだろう。

私の両親は、お互いを責めてばかりだった。継母の怒った顔、実母の悲しい顔ばかりが記憶に残っている。父に殴られても、「私さえ我慢すれば…」が継母の口癖だった。

父は気まぐれだった。誕生日や記念日には花やケーキを買ってきたり、高級レストランを予約したりした。端から見れば、家族思いの優しい父親だ。私も、これが父の真の姿だと信じたかった。でも継母は、殴られた痣をファンデーションで隠していた。人に「いいお父さんね」と言われた時、私はどう反応していいか分からなかった。

結婚したらゴールではない。そこから、スタート。

記念日だけ豪華に祝えば良いのではない。それで日常の不満が、チャラになることはない。結婚に「こうしときゃ正解」もないと思う。

長く一緒に過ごせば、見た目も「好き」の種類も変化していく。小さな不満も冷静になって言葉にして、相手の話に耳を傾ける。お互いに歩み寄らなければ、いい関係は築けない。

母2人にも、今の私のように心から笑っていてほしかった。

結婚に限らず、どんな人間関係も積み重ねなんだろうな…と、朝ご飯を食べながら考えた。

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