あんこは苦手。でも京都 成寿庵は例外

2026/02/14

旅行記

私は昔からあんこが得意ではない。

口の中に重たく残る、あの「もったり」した感覚が苦手だからだ。

自分であんこを選ぶことはほとんどない。

でも、例外が一つだけある。

京都府京都市北区にある、本店「成寿庵」という和菓子屋さんだ。

画像:Googleマップより

去年、旦那さんがここのわらび餅を買ってきてくれた。看板商品のわらび餅があまりに美味しかったから、「他のものも食べてみたい」と思って、立ち寄った。

店頭で私は、いちご大福に目を奪われた。

ふわふわのおもちという椅子に、真っ赤で大きないちごがどっしりと座っている。

ツヤツヤと輝くいちごが、「ねぇ、食べてみない?」と誘いかけてくるように見えた。

迷わずいちご大福にして、早速いただいた。

手にとってみると、あんが隙間なくぎっしり詰まっているのがわかる。ズシっとする。

おもちはサラサラして、ずっと触っていたい。

正直、「あん、食べられるかな」と不安はあった。でも思い切って、ガブッとかじる。

真っ先に感じたのは、いちごの酸味。そこへ、あんの優しい甘さが追いかけてくる。

ここのあんは、なめらか。スーッと溶けていく感じがして、重さがまったくない。おもちも柔らかくて食べやすい。

「うんまぁ〜♡」

思わず笑顔になってしまう。

丁寧に炊かれたあずきの風味があって、雑味がない。

あんの甘みはしっかりしているのに、後味は軽くてあっさり。口の中の水分が奪われるようなパサつきもない。

私はいつも、いちごが食べたくていちご大福を買う。

けれど今回は半分ほど食べた頃、あんのなめらかさをじっくり味わっていることに気づいた。

このあんは、いちごの酸味とおもちの質感を、絶妙なバランスでまとめ上げている。

「もっと値段が高くてもいいのでは?」と思えるほど、納得のいく味だった。

店員のおばちゃんが気さくで、笑顔が素敵なのも心に残っている。

去年、旦那さんが買いに行った時もおすすめを教えてくれたり、おもちのこだわりを熱心に話してくれたそうだ。

作り手が「自分たちの作るものが一番だ」と胸を張っているからこそ、その熱が味に乗って伝わってくるのかもしれない。

成寿庵は開放型の店舗で、店頭にたくさんの和菓子が並んでいる。

どれも本当に美味しそうだ。「この列全部ください」と言いたくなるのを、グッとこらえた。

私たちの他にも足を止めてジッと眺める人、常連さんらしき人もいて、地元でも愛されているように思う。

今、カナダに帰ってきて、洗い物や掃除をしている時にふと、あのあんのなめらかさを思い出す。

今も、あんこは苦手。でも、あのお店だけは別。また食べたい、と思う。

成寿庵のウェブサイト
オンラインショップでは、わらび餅やみたらし団子が買えるそう。

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