1. 炎上ニュースを見て
「急にお腹くだして…紙がなくて困った」
そんな話は笑い話になるのに、
「急に生理が来て、生理用品がなくて困った」は、なんで批判されるの?
体調不良はみんな経験するのに、「生理」だと急に話が難しくなる気がする。こんなニュースを見て、改めて考えさせられた。
「トイレにナプキン」投稿めぐる炎上と共感 それで社会は変わったか
内容を要約すると、
「トイレットペーパーみたいに、生理用ナプキンをどこでも置いてほしい――。」 三重の県議さんがSNSに投稿したら、誹謗中傷が殺到する事態となった。
「バズったり、炎上したりして話題になっても、それで終わり。みんな言いたいことを言うだけでその先に何も進まない」
これが結論、って悲しい。
その仕組みを変えるには、まず思いやりと想像力を養うことが必要だと思う。
私も最初はその記事を読んで、心の中で男性を攻撃してしまった。私の体験談だけど、同性同士にも『私も我慢してるから、あなたも耐えて』という空気がわずかにあるのも事実。
「男VS女」の構図で考えれば対立が生まれ、同性同士でもわかり合えず、炎上が続くだけになってしまうのではないか。
「体調不良」の人として考えるなら、老若男女問わず、もっと自分のことのように想像できるはず。
2. 怒りと現実の厳しさ
この議員さんには殺害予告が8千件以上、誹謗中傷のメールも1万件近く届いたそうだ。驚きを通り越して、呆れた。
賛否含めたまともな意見は約6件ほどだったそうだ。
多くの批判は、感情的な攻撃に終始している。そのせいで、「本当に聞くべき」意見がかき消されてしまっている。これでは世の中の困り事は解決しない。
諦めや我慢する人が増えて、悪循環になっている気がした。
それに、批判や攻撃はかえって溝を深めるだけ。怒りをうまく伝えることも、思いやりの一つだと思う。不満や愚痴の裏には、「理解してほしい」「悲しい思い」が隠れている。
問題は、どう伝えるかだ。
ただの暴言では誰も話を聞いてくれないし、怒りの炎に油を注ぐだけになる。
相手のことを考えながらも、自分の意見を冷静に伝える言葉を探す。時には時間を置いて投稿することも必要だ。
実は私も、この記事の下書きには文句がいっぱいだった。でも冷静になって見て、Chat GPTに客観的な意見をもらって、人に聞いてほしい本当の思いがわかった。
3. 「思いやり」と「想像力」が大事
「生理」という枠にとらわれず、「体調がつらい人がいる」と想像することが大切だ。
想像力とは「完璧に相手を理解する」ことではない。同じ女性でも痛み、経血量、しんどさは様々だ。
思いやりと想像力は、相手に寄り添うことができる。
男女ともに、生理の正しい知識をもつ。心のこもった優しい言葉でもいいし、暖かいお茶を持っていく、腰をさする、甘いものを買うとかでもいいと思う。
「正解」は人それぞれかもしれない。だけど、誰かの思いやりは気持ちがラクになる。
つらい側も待つのではなく、できる範囲で伝えることも思いやりだ。
例えば、「今は話しかけないでほしい」「少し手伝ってくれると助かる」など。
私自身も察してほしくて、旦那さんにイライラした経験がある。だから最近は、自分の状況を言葉にするようにしている。そうすると、お互いに心地よく過ごせる。
諦めと我慢は、自分がもっとしんどくなる。
4. 社会の変化と希望
少しずつ、男女ともに理解し、支え合う動きは増えているように思う。
他のニュースを見ると、学校教育や職場で、生理について学ぶ機会も広がっているそうだ。
女子中高生が男子生徒の「生理の先生」に。ナプキンの使い方からPMSまでレクチャー | Business Insider Japan
2024年の時点で926自治体が生理用品の無償提供を実施。21年からに比べると約3.6倍に増えたそうだ。
ナプキンの無料提供を行う「オイテル」も、28都道府県303ヶ所のトイレに計3421台が設置済み(2024年の時点)。
「便利すぎて泣いた」 ナプキンを無料で 生理の貧困にビジネス視点
これらの取り組みによって、外出時の急な生理になっても安心できる人もいると思う。女性が体調不良を訴えやすくなるかもしれない。
5. まとめ
男と女、それ以外の性があって、自分たちが生きる社会は動いている。
あちらとこちらを分断して議論しても、対立になるだけ。あちらとこちらを含めた議論が、思いやりや想像力にもつながっていくと信じたい。
そうすれば、本当に届くべき声が正しい場所に届くようになるはずだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿