鈍行列車の旅2日目:一期一会の旅【静岡→群馬】

2025/05/01

旅行記

鈍行列車の2日目は、もう二度と会わない人たちの表情や言葉が心に残った。

「良い旅を」。

見知らぬおじさんが電車を降りる前にそう言ってくれた。たった一言で、旅の記憶がこんなにあたたかく残るんだなと思った。

鈍行列車2日目は、いいお天気。気温が上がるという予報で、私の気分も上がった。群馬の友人夫婦にも早く会いたくて、朝9時前にホテルを出た。

この日は、熱海に短く立ち寄っただけ。あとはずっと電車移動。

日にち

2025年2月28〜3月1日

ルート

1日目:

京都→米原→大垣→豊橋→浜松→静岡(1泊)

2日目: 

静岡→熱海→群馬(東京経由)
※京都から群馬まで、電車を乗って移動する「だけ」なら約10時間。

使った路線情報サイト

「京都」から「高崎」へのルート

いつもはGoogleマップで調べている。今回鈍行列車は乗り場、止まる駅も詳しく書かれていたから、Yahooの路線情報が私は分かりやすかった。

切符の金額

京都→米原:1,117円
米原→高崎:8,510円

合計:10,080円

駅でのひととき

※改札を出た後は、駅構内から出ずにそのまま過ごした
※所要時間は、あくまで目安。列車や時間帯によって変動あり

静岡→熱海【所要時間:約1時間25分】


静岡駅は、通過しただけ。ホテルから静岡駅まで歩いてると、広い公園があったり、通勤と通学の人の姿が目に入った。

観光客よりも、ここに腰を落ち着けて生活を営んでいる人が多いように思う。実際、スーツケースを引いているのは私だけだった。

熱海に向かって再び、鈍行電車に乗る。

熱海に着くと駅が混雑していた。四方八方から人が絶えず流れてくる。トイレは長蛇の列。改札も混み合っていた。
駅員さんやお土産屋さんの対応が冷たく感じられて、少しがっかり。観光地って、そこで出会う人によって印象が大きく変わる。


今度行くことがあったら、最速で駅を出ようと思った。街中をじっくり観光すればイメージも変わるかも。

熱海→群馬【所要時間:約4時間】

熱海から群馬まで東京を経由して、電車一本で行ける。今回の鈍行で一番長い乗車時間だった。

東京に近づくにつれて混み合っていた車内。妊婦さんや家族連れ、年配の方々とちょっとした会話があった。というか、旦那さんが自然に話しかけていて、私はそれを隣で聞いて相槌を打っていた。

どの人も気さくで、にこやかだった。私たちが住むカナダのこと、相手が連れている小さな子供の話などをした。

どの人もわずか数分の会話だったけど、車内の空気が和やかになった気がした。笑顔でお別れできて、清々しい気持ちになった。

東京を過ぎると一気に空いていった。群馬が近づく頃には人も少なくなり、みんな思い思いに過ごしているようだった。

通路に足を伸ばして寝ている人、外をボーッと眺める人、スマホを見ている人、家族や友達とお話をしている人。ゴトゴトと電車が揺れる音もよく聞こえる。車内は心地良く、眠気を誘う。

Mai (@emmai96ca.bsky.social)

4時間乗りっぱなしだから、トイレ付き車両は助かった。

群馬に着いたのは夕方。友人夫婦とも無事に合流。元気そうな2人に会えて、私の疲れも吹き飛んだ。

車窓の風景の変化

静岡から熱海に向かう途中、富士山がくっきりと見えた。前日は曇っていたけれど、この日は快晴で、白い帽子をかぶったような姿がとても美しい。

見知らぬおじさんが、「この辺は富士山がきれいに見えるよ」と教えてくれた。とても優しい笑顔をした人だ。そのおかげで、良い写真が撮れた。

おじさんにお礼を言って、少しお話をした。電車を降りる時、「良い旅を」と言ってくれた。その一言に、優しさとぬくもりが込められていた。

それがずっと心に残っている。そして、私たちは「旅をしている人」と実感した。

おいしいもの

熱海:駅弁

鈍行列車旅といえば、駅弁!

旦那さんは店員さんオススメの鯛めし、私は巻き寿司。

ぽかぽか陽気の中、駅のホームのベンチで駅弁を食べた。改札前と違って、人が少なくて静かだった。すずめや鳩の声が聞こえた。眠たくなるほどの心地よさ。

こういう旅のご飯は、味以上に記憶に残る。

移動中に考えたこと

一期一会

旅先で出会った人の顔は、不思議と忘れないものだな。

もう会うことはないかもしれないけど、ちょっとした会話や気遣いが旅を豊かにしてくれる。

ここにはあえて書いていないが、正直に言えば、嫌なことをされた人の顔もしっかり覚えている。

旅先での出会いは良くも悪くも、いつも印象深い。

関西と関東の違い?

私の個人的な感覚の話だけど、関東と関西で、人の雰囲気も少し変わるように思う。

私たち夫婦は、生まれも育ちも関西。私が出会う関西人は、良くも悪くも意見をハッキリ言う印象がある。

場所や時間帯によるけれど、周りに配慮する人も多くて、公共機関も比較的リラックスして乗ることができた。

一方で、関東に人は静かに見守るような雰囲気だった。相手から声をかけられることは少ないけど、こちらから穏やかに話かけると、にこやかに返してくれる人も多かった。

気づきメモ

荷物は少なく!

小さめスーツケースでも、階段や乗り換えではやっぱり邪魔だった。

特に日本の街は狭い道が多く、人が多いため、スムーズに移動できないことがストレスになる。

今回はどうしてもスーツケースが必要だったため仕方ない。でも次回は、もっと身軽に行動できるように荷物を厳選したい。

体調を万全にする!

今回の日本滞在は、ずっと体調悪かった。カナダ出国前の風邪と日本での冷えのぼせのせい。

旦那さんの実家が寒すぎたことも一因かも。カナダより寒いってどういうこと。

なので、長距離移動の前はしっかり睡眠と、寒暖差対策が必要。

“通過しただけ”の街も、気になったらメモ

電車で通過・駅内を歩いただけでも、気になった場所はメモをしておく。次の旅で、じっくり観光したいリストになる。

駅員さんに聞くのが早い

ネットで検索しても出てこない情報や、公式サイトではわかりにくいこともある。

そんなとき、駅員さんに直接聞くのが確実だった。乗り換えに便利な切符や、お得なルートを教えてくれたおかげで、私たちは自分たちに合った方法で旅を続けられた。

分かる人に聞くって、やっぱり大事。

まとめ

切符は記念に持ち帰った

私は、人混みがかなり苦手だ。あの圧迫感に息苦しさを感じる。

特に日本では街がせわしなく、人の流れに逆らうと舌打ちされたり、無言の圧を感じたりする。自分の行きたい方向さえ、自由に選べないような感覚がある。

だからこそ、今回の鈍行列車の旅はありがたかった。車内ものんびりとしていて、周囲の空気も穏やかだった。

ざっくりだけど京都から群馬までの移動経過

人混みに疲れやすい人、忙しい日常から少し離れたい人には、こういう「時間のかかる移動」こそが癒やしになるかもしれない。本当にいい体験だった。今度は、それぞれの街も見てみたいな。

👇 鈍行列車の旅1日目の記事はこちら。

鈍行列車の旅1日目:移動そのものが思い出【京都→静岡】




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