ずっと趣味がなくて、自分の外側ばかり探していた。でも“好き”は、最初から自分の内側にあった。趣味探しは、焦らなくていい。
そんな私の体験談。
趣味は、気持ちが前向きになる
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旦那さんにカーディガンを作った |
かつては、勉強も練習も「苦しいだけ」だと思っていたのに、好きなことだと、その苦労すら楽しめる。やればやるほど、達成感もやりがいも大きくなるからだろうな。
私の好きなことは、編み物、裁縫、読書、書くこと、ゲーム。
夫婦二人暮らしの専業主婦で、家事と趣味で毎日があっという間に過ぎていく。暮らしは静かだけれど、心の中はとても賑やかだ。
10年前は苦しかった
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こんな素敵な街にいたのに引きこもり。もったいなかった |
英語も人付き合いも苦手で、ほとんど家に引きこもっていた。毎日が長くて、退屈で、気が変になりそうだった。
唯一の楽しみは、旦那さんと夜に食事をすることだけ。
一方、彼には趣味がある。好きなことの話をしている彼は本当に楽しそうだった。その姿を見て、私はますます落ち込んだ。
「自分には何もない」
「みんなは留学生活を謳歌しているのに」
自分が恥ずかしくなった。
このままではダメだと思い、ミートアップに参加したり、散歩に出かけたり、流行りのカフェに行ったり。どれもしっくりこなかった。
外に出れば周りと比べて惨めになり、心はどんどん疲れていった。
自分の好きを「スルー」した
バンクーバーで何となく過ごした後、夫婦でマニトバ州に移住して変わった。
旦那さんは、私の”好き”を探すのがうまい。私も、彼のアドバイスを素直に受け入れるようになった。
読書、書くこと、編み物、ゲームやアニメも全部、彼が勧めてくれてハマった。
最初は気乗りしなかった読書。読み終えた後は、次のおすすめを求めるほどだった。いつの間にか、本を読むのが日常になり、今では年間50冊ほど読む。
編み物も100均の道具と毛糸で、気軽に始めたら、すっかり夢中になっている。
カナダの100均(Dollarama)で買った道具 |
旦那さんが私の趣味を「見つけた」ように思ったけど、私が「スルー」してきたみたい。
書くことも、本を読むことも、手を動かすことも、昔から好きだった。なのに、「趣味」と呼びたくなかった。理由は単純で、人に見せて羨ましがられるものじゃないから。
私の好きなことは、どれも地味だ。時間がかかるし、うまくいかないことのほうが多い。
趣味はキラキラしていて、華やかで、ずっと楽しいもの、だと思い込んでいた。
「好き」は、自分の内側にある
「子供の時に好きだった」と最近気がついた。 |
私は自分の外側、他人のこと気にしていたから辛かった。
思えば、好きなことはいきなり見つからない。気軽に「ちょっとやってみよう」と思えることから始める。
合わなければやめればいいし、好きなら続ければいい。道具が必要なら、最初は100均の道具でも十分だ。
ゆっくり見つけよう
ゆっくり見つければいい。
過去の自分にそう言ってあげたい。
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