いつもドタバタ続きの日本一時帰国。今回はもっと、「日本を感じられる旅」をしようと旦那さんが提案してくれた。
そんな私たちが選んだのは、京都から群馬まで鈍行列車で旅をすることだった。
のんびり旅は思った以上に良かった。新幹線では見落としてしまう風景、人との出会いを楽しめた。電車にコトコトと揺られる時間が心地良く、気持ちもゆったりしていった。
日本での鈍行列車は初めてで、正直不安もあった。でも、旦那さんや色んな人のおかげで、心に残る良い旅になった。日本でしか見られない景色も新鮮だった。
静岡で1泊し、2日目は群馬の友達夫婦に会いに行くプラン。
停車駅でのんびりするというより、列車移動そのものを楽しむ旅だった。
日にち
2025年2月28〜3月1日
ルート
1日目:
京都→米原→大垣→豊橋→浜松→静岡(1泊)
2日目:
静岡→熱海→群馬
※京都から群馬まで、電車を乗って移動する「だけ」なら約10時間。
使った路線情報サイト
いつもはGoogleマップで調べている。今回鈍行列車は乗り場、止まる駅も詳しく書かれていたから、Yahooの路線情報が私は分かりやすかった。
切符の金額
京都→米原:1,117円
米原→高崎:8,510円
合計:10,080円
駅でのひととき
※改札を出た後は、駅構内から出ずにそのまま過ごした
※所要時間は、あくまで目安。列車や時間帯によって変動あり
京都→米原【所要時間 約1時間10分】
またね、京都 |
はじめまして、米原 |
この日は曇りで冷え込んでいた。鈍行列車の旅に「青春18きっぷ」が欲しかったけど、この時期は販売されていなかった(3月1日からだった)。
米原の駅員さんは親切で、群馬までのお買い得切符を提案してくれた。何度も質問したけど、めんどくさがらずに色々調べてくれた。
そのおかげで、自分たちのプランに合う切符が買えた。あの駅員さんのおかげで旅の始まりが少し温かくなった。
米原→大垣【所要時間 約30分】
大垣に向かう途中、「関ケ原」という駅を通過。ここはあの有名な合戦が起きた場所?
歴史の舞台なのに、静かな田園風景が広がっていたのが印象的。駅の表札を撮りたかったけど、タイミング逃してしまった。
大垣駅はトイレ休憩で立ち寄った。時間帯もあったのか駅の中は、人が少なかった。
大垣→豊橋【所要時間 約1時間30分】
窓の外に広がる景色をぼーっと眺めるのが、何よりも贅沢な時間だった。
ゆっくり読書を楽しもうとiPadに本をダウンロードしていたけど、本はいつでも読める。
この景色は今だけ。気がつけば窓に釘付けになっていた。
素敵な風景に出会い、電車を乗り換えるたびに、スマホにメモしたり、カメラを構えてシャッターチャンスを狙ったりした。
豊橋では鰻を食べた。この記事の「おいしいもの」の項目に書いている。
久々に和式のトイレに入ったけど、膝が痛かった。
豊橋→浜松【所要時間 約35分】
浜松までは旦那さんとコンビニのおにぎり、鰻の美味しさを語った。電車に乗り合わせた人たちの様子を観察して、お喋りしていたらあっという間に到着。
寂しく取り残されていたクシ |
駅に降りると、大きな「うなぎパイ」の動画ディスプレイがあり、観光地らしさを感じた。
浜松→静岡:宿泊【所要時間 1時間25分】
静岡駅に出ると、街が一気に大きくなった印象。夜9時前でも人が多かった。
この日は疲れていたから、駅周辺を歩く元気はもう残っていなかった。宿泊先まで直行。
車窓の風景の変化
京都を離れると、大垣までは田舎の風景が広がる。田んぼや住宅街。山にうっすら雪が積もっていたところもあった。
愛知や静岡に入ると、徐々に高いビルや人も多くなる。街のスケールが一気に変わっていく感じが分かる。
おいしいもの
米原:コンビニのおにぎり
おにぎりは、カナダで食べられないから私にとってはご馳走。旅のお供に欠かせないオヤツも買った。
豊橋:うなぎ
ハート型のお揚げさん |
17時開店のお店が多かったり、開いていても場所が遠かったりした。
駅ナカのおにぎり屋さんで、鰻丼(1,580円)を見つけた。注文後に鰻を焼いているみたいだった。
これがびっくりするくらい美味しい。穴場スポットかも。
移動中:お菓子
![]() |
色んなお菓子を試した。でもブラックサンダーが一番好き |
宿泊
静岡駅から徒歩15分のところに、格安ビジネスホテルを取った。正直なところ、快適とは言いにくかったけれど、寝るだけなら充分。
無人でのチェックイン方法がよく分からず、15分くらい手こずった。水回りのカビや建物の古さは目立った。
とはいえ、ベッドは清潔でマットレスの硬さもちょうど良い。周りも静かだったから、よく眠れたのはありがたかった。
ホテルへの道のりが悪かった。踏切もあったし、鳥のフンも大量に落ちていたから、スーツケースを持って歩くのは大変だった。
電子音が一斉に鳴り響くような不快な音がする…。 上を見たら、すずめの大群。不気味だった |
移動中に考えたこと
これが侘び寂?
列車にゴトゴトと揺られながら、景色を眺めると心が落ち着く。
日本の田舎の町並みは、ちょっと寂しさを含んでいる。
天気や季節が関係するのかな。その日は曇って寒かったから、風景に色がなかったせいかな。昔ながらの日本家屋、田んぼ、人の少なさが物悲しいのかな。
あとは私が生まれ育った田舎も思い出した。家族ともあまりいい思い出がなく、その時の「寂しい」気持ちも蘇ったのかも。
それもまた旅情。侘び寂が美しい国だと思った。
「人らしさ」を大事に
都会に近づくにつれて、街のスピードも、人の動きも早くなっていく気がした。
個人的な感覚だけど、駅員さんの対応は効率重視な印象。よそよそしく機械的に感じられることがあった。
ルールや正確さも大事とは思う。でも旅をする者にとっては、誰かの「人らしさ」が心に残る。
乗り慣れない駅の路線や乗り場は複雑で、戸惑うことも多い。
そんな時、米原の駅員さんみたいに、気遣いのある人に出会うと救われる。それが、「人らしさ」なんだろうな。
私も人を気遣える人であろうと思った。
まとめ
次回の記事では、静岡から群馬までを振り返る。「これぞ富士山!」という姿を初めて見た日だった。鈍行列車の旅をする際の小さな気づきを書いた。
👇 鈍行列車の旅2日目の記事はこちら。
0 件のコメント:
コメントを投稿