鈍行列車の旅1日目:移動そのものが思い出【京都→静岡】

2025/04/29

旅行記

いつもドタバタ続きの日本一時帰国。今回はもっと、「日本を感じられる旅」をしようと旦那さんが提案してくれた。

そんな私たちが選んだのは、京都から群馬まで鈍行列車で旅をすることだった。

のんびり旅は思った以上に良かった。新幹線では見落としてしまう風景、人との出会いを楽しめた。電車にコトコトと揺られる時間が心地良く、気持ちもゆったりしていった。


日本での鈍行列車は初めてで、正直不安もあった。でも、旦那さんや色んな人のおかげで、心に残る良い旅になった。日本でしか見られない景色も新鮮だった。

静岡で1泊し、2日目は群馬の友達夫婦に会いに行くプラン。

停車駅でのんびりするというより、列車移動そのものを楽しむ旅だった。

日にち

2025年2月28〜3月1日

ルート

1日目:

京都→米原→大垣→豊橋→浜松→静岡(1泊)

2日目:

静岡→熱海→群馬
※京都から群馬まで、電車を乗って移動する「だけ」なら約10時間。

使った路線情報サイト

「京都」から「高崎」へのルート

いつもはGoogleマップで調べている。今回鈍行列車は乗り場、止まる駅も詳しく書かれていたから、Yahooの路線情報が私は分かりやすかった。

切符の金額

京都→米原:1,117円
米原→高崎:8,510円

合計:10,080円

駅でのひととき

※改札を出た後は、駅構内から出ずにそのまま過ごした
※所要時間は、あくまで目安。列車や時間帯によって変動あり

京都→米原【所要時間 約1時間10分】

またね、京都
はじめまして、米原

この日は曇りで冷え込んでいた。鈍行列車の旅に「青春18きっぷ」が欲しかったけど、この時期は販売されていなかった(3月1日からだった)。

米原の駅員さんは親切で、群馬までのお買い得切符を提案してくれた。何度も質問したけど、めんどくさがらずに色々調べてくれた。

そのおかげで、自分たちのプランに合う切符が買えた。あの駅員さんのおかげで旅の始まりが少し温かくなった。

米原→大垣【所要時間 約30分】



電車の座席はボックス席だった。車内は静かで、乗っている人も心なしか時間と気持ちに余裕があるように見えた。

大垣に向かう途中、「関ケ原」という駅を通過。ここはあの有名な合戦が起きた場所?

歴史の舞台なのに、静かな田園風景が広がっていたのが印象的。駅の表札を撮りたかったけど、タイミング逃してしまった。

大垣駅はトイレ休憩で立ち寄った。時間帯もあったのか駅の中は、人が少なかった。


大垣→豊橋【所要時間 約1時間30分】


豊橋に向かう電車もボックス席だった。持ち込んだお菓子を少しずつ味わったり、心地よい列車の揺れに身を任せてうたた寝をしたり。

窓の外に広がる景色をぼーっと眺めるのが、何よりも贅沢な時間だった。

ゆっくり読書を楽しもうとiPadに本をダウンロードしていたけど、本はいつでも読める。

この景色は今だけ。気がつけば窓に釘付けになっていた。

素敵な風景に出会い、電車を乗り換えるたびに、スマホにメモしたり、カメラを構えてシャッターチャンスを狙ったりした。

Mai (@emmai96ca.bsky.social)

豊橋では鰻を食べた。この記事の「おいしいもの」の項目に書いている。

久々に和式のトイレに入ったけど、膝が痛かった。


豊橋→浜松【所要時間 約35分】

浜松までは旦那さんとコンビニのおにぎり、鰻の美味しさを語った。電車に乗り合わせた人たちの様子を観察して、お喋りしていたらあっという間に到着。

寂しく取り残されていたクシ

駅に降りると、大きな「うなぎパイ」の動画ディスプレイがあり、観光地らしさを感じた。

浜松→静岡:宿泊【所要時間 1時間25分】

静岡駅に出ると、街が一気に大きくなった印象。夜9時前でも人が多かった。

この日は疲れていたから、駅周辺を歩く元気はもう残っていなかった。宿泊先まで直行。

車窓の風景の変化

京都を離れると、大垣までは田舎の風景が広がる。田んぼや住宅街。山にうっすら雪が積もっていたところもあった。

愛知や静岡に入ると、徐々に高いビルや人も多くなる。街のスケールが一気に変わっていく感じが分かる。

おいしいもの

米原:コンビニのおにぎり

おにぎりは、カナダで食べられないから私にとってはご馳走。旅のお供に欠かせないオヤツも買った。

豊橋:うなぎ



ハート型のお揚げさん
豊橋の名物である鰻を食べた。ネットでお店を探してみたけれど、私たちが豊橋に着いたのは16時半ごろ。

17時開店のお店が多かったり、開いていても場所が遠かったりした。

駅ナカのおにぎり屋さんで、鰻丼(1,580円)を見つけた。注文後に鰻を焼いているみたいだった。

これがびっくりするくらい美味しい。穴場スポットかも。

おにぎり屋 こりん (豊橋/おにぎり)

移動中:お菓子

色んなお菓子を試した。でもブラックサンダーが一番好き
お菓子や飲み物を持ち込み、小腹を満たしながらのんびりタイム。

宿泊

静岡駅から徒歩15分のところに、格安ビジネスホテルを取った。正直なところ、快適とは言いにくかったけれど、寝るだけなら充分。

無人でのチェックイン方法がよく分からず、15分くらい手こずった。水回りのカビや建物の古さは目立った。

とはいえ、ベッドは清潔でマットレスの硬さもちょうど良い。周りも静かだったから、よく眠れたのはありがたかった。

ホテルへの道のりが悪かった。踏切もあったし、鳥のフンも大量に落ちていたから、スーツケースを持って歩くのは大変だった。

電子音が一斉に鳴り響くような不快な音がする…。
上を見たら、すずめの大群。不気味だった
鈍行列車の旅1週間前に宿探しをしたけど、もともと泊まりたかったホテル、その他も満室だった。受験シーズンだったから?

移動中に考えたこと

これが侘び寂?

列車にゴトゴトと揺られながら、景色を眺めると心が落ち着く。

日本の田舎の町並みは、ちょっと寂しさを含んでいる。

天気や季節が関係するのかな。その日は曇って寒かったから、風景に色がなかったせいかな。昔ながらの日本家屋、田んぼ、人の少なさが物悲しいのかな。

あとは私が生まれ育った田舎も思い出した。家族ともあまりいい思い出がなく、その時の「寂しい」気持ちも蘇ったのかも。

それもまた旅情。侘び寂が美しい国だと思った。

「人らしさ」を大事に

都会に近づくにつれて、街のスピードも、人の動きも早くなっていく気がした。

個人的な感覚だけど、駅員さんの対応は効率重視な印象。よそよそしく機械的に感じられることがあった。

ルールや正確さも大事とは思う。でも旅をする者にとっては、誰かの「人らしさ」が心に残る。

乗り慣れない駅の路線や乗り場は複雑で、戸惑うことも多い。

そんな時、米原の駅員さんみたいに、気遣いのある人に出会うと救われる。それが、「人らしさ」なんだろうな。

私も人を気遣える人であろうと思った。

まとめ

次回の記事では、静岡から群馬までを振り返る。「これぞ富士山!」という姿を初めて見た日だった。鈍行列車の旅をする際の小さな気づきを書いた。

👇 鈍行列車の旅2日目の記事はこちら。

鈍行列車の旅2日目:一期一会の旅【静岡→群馬】

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