言葉っておもしろい。
先月終わり頃から、旦那さんと英語で話している。そこに至るまでに、私はずっとウジウジしたのだけど、彼に何度も「腹をくくれ」と言われた。
その時、「腹」は、よく覚悟や苛立ちに使われると思った。
腹をくくる
腹を据える
腹の虫が治まらない、など。
そこから、何の脈絡もなく「胸」が思い浮かんだ。
「胸」は、心の動きを表すときによく使われる。
胸が痛い
胸を打つ
胸を張る、など。
なぜ、感情を表す時に体の部位を使うのだろうか。私なりの想像を書いてみる。
語源が正しい・間違いより、私が想像で楽しむだけの話だ。
まず、「腹」。
真っ先に思い浮かんだのが、胃だ。私は極度に緊張すると、お腹が痛くなる。
怖い時、不安なときも、無意識にお腹を守る。だから人はムカムカ、どうしようもない不安や苛立ちを「腹」という言葉に込めたのだろうか。
他には、大昔の話で言うと、切腹がある。覚悟の意味は、そこから来ているのだろうか。
もちろん、怒りや不安だけでない。
「腹を割って話す」という言葉には、ポジティブな意味合いを感じる。本音を見せるという意味だが、お腹を見せることは敵意がない、信頼の証だから?
「お腹を抱えて笑う」という言葉も、文字通り爆笑するとお腹を抱える。体の感覚がそのまま言葉になっているように思う。
次に、「胸」。
これは、「心」というものが、胸の辺りにあると言われるからだろうか。
私は感極まると、ちょうど心臓辺りがキュッと締め付けられる感覚がして、喉に沁みるような軽い痛みを感じて、涙になる。
そうした嬉しい、悲しい、感動した気持ちを「胸」に込めるのだろうか。
あとは、心臓は人間の弱点だから?心臓だけでなく、「胸」というのはプライベートな部分だ。人に簡単に触れさせないために、守るものでもある。
だから「胸の内」のように、秘めた感情や思いを表す言葉が多いのかもしれない。
色々書いたけど、結局、体の部位を言葉に入れる方が、感情の度合いが分かりやすいのかもしれない。
例えば、「イライラする」は、感情の状態を表している。でも、怒りの度合いまでは分からない。
「腹の虫が治まらない」は、怒りという虫が体の中で暴れ回っている様子が想像できる。これが度合いだと思う。
言葉は、人が体で感じたことから生まれるのかもしれない。
細かく説明しなくても、体の反応というのは、誰にでも経験があるから理解しやすい。
言葉は日々、生まれては消えている。
「胸を打つ」や「腹をくくる」など、体の部位を使った言葉は、ずっと変わらないのかもしれないな。
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