私は、カナダで全力主婦をしている。
こっちで暮らし始めたとき、「え、それ普通なの?」と驚いた家事習慣がいくつもあった。わが家のリアルなキッチンや玄関の写真も交えて書いてみる。
日本のほうが丁寧で気が利いてるところもあるし、カナダのほうが楽なところもある。
どっちが上とか下とかじゃなくて、環境によって“普通”が変わるんだって実感している。
気候のおかげで、カビと虫の心配なし
カナダの気候は乾燥している。洗濯物は、タオルがぐっしょりでも数時間でカラッとする。
その代わり、肌もカラッとする。朝にクリームを塗っても昼には粉がふく。
虫やカビが出にくいから、掃除のプレッシャーは減る。なにより、私の大敵・ゴキブリ、ムカデやカメムシに出会わなくて済むのはありがたい。
「マンション」は豪邸?
カナダの集合住宅の呼び方は、「所有形態」で変わる。
私が住んでいる「アパートメント」は、日本でいう『賃貸マンション』のこと。
一方、「コンドミニアム」は『分譲マンション』で、部屋を個人が購入して所有している。
そして、カナダで「マンション」と言ったら、それはセレブが住むような『大豪邸(一軒家)』を指す。
カナダの家事習慣で驚いたこと
生ゴミはそのままゴミ箱へ
三角コーナー文化はなくて、シンク下の小さなボックスにためて捨てるか、フードディスポーザー(生ゴミ粉砕機)を使う。
私は最初、慣れた三角コーナーを使っていたけど、今ではゴミ箱に生ゴミをポイ。乾燥しているおかげで腐敗が遅れて、嫌な匂いもほとんどしないし、虫も出ない。
食洗機が標準装備!心の余裕を生む
| 我が家の食洗機 |
食器の汚れを落としやすくするため、人によってはシンクに水を張ってお皿をつけることもある。私は手でちゃちゃっと洗ってしまうことも多い。
“ボタンひとつ”で食器洗いを任せられるから、心の余裕を生む。
ゴミ捨てはいつでもOK!分別もゆるい
指定袋や指定のゴミ捨て日もなく、分別もゆるい。いつでも捨てられるのは助かるけど、家具まで気軽に置いていく人がいるのは驚き。
| 粗大ゴミを捨てる場所じゃないよ |
| ゴミ箱から出てきたリス |
「乾燥」が変えたお風呂習慣
カナダはバスタブとシャワーが一体型で、床や壁の掃除は難しい。でも乾燥しているから、カビはほぼ生えない。
私たち夫婦は、冬のお風呂は週1-2回くらい。シャワーで済ますことが多い。なので、お風呂掃除も週1回程度。
日本の人からすると「あり得ない」や「汚い」と言われるのだけど、私たちの周りのカナダ人もシャワー頻度は少ないらしい。
毎日入ると肌が乾燥しすぎてしまうし、頭皮がかゆくなってフケみたいになる。下着とインナーは変えるので不快感もなし。
洗濯は2週間に1回で、外干しNG
カナダでは外干しの文化はない。理由は、アパートの管理規約や景観を重視するため。
乾燥機を使って、洗濯物を乾かす。私が住む部屋には洗濯&乾燥機がなく、各階にある共同ランドリールームへ行く。洗濯と乾燥機を使うには、1回につき合計4ドル75セントかかる。
![]() |
| 共同ランドリールーム。 |
子供がいる家庭はもっと回していると思う。
大変なのは、洗濯機を使うタイミング。他の人とかぶらないようにしないといけない。
乾燥機から出すのが遅くなると、誰かが私の服を取り出して放置されることもある。逆に、私が洗濯したいのに、何時間も乾燥機から服を出さない人もいる。
家の中は冬でもTシャツ?暖房事情
セントラルヒーティング(集中暖房)が一般的で、建物全体で温度管理されている。カナダのここは、気温はマイナス30度になることもあって、隙間風が入らないように二重窓になっている。
部屋は常に暖房がついているため、家の中でもTシャツで過ごせるし、お風呂場もガタガタ震えずに服が脱げる。朝、寒くて布団でモゾモゾしなくて済むのも嬉しい。
ボイラーのほこりをササッと取るだけなので、細かい掃除の必要がないのも助かる。
| 寝室、キッチン、お風呂場、リビングに こうしたボイラーがある |
ただ、自分で温度調整できないので、暑ければ窓を開けるという豪快スタイル。
玄関の「帰ってきた」の実感が恋しい
日本は三和土と玄関の段差のおかげで、「外」と「中」がハッキリ分かれている。
でもカナダは段差がないため、ドアのすぐ内側で靴を脱ぐ。カナダ人でも靴を脱ぐ人もいれば脱がない人もいる。日本人の習慣は抜けないので、どこでも靴を脱ぐ気持ちで行く。
| 玄関入ってすぐにリビングがある。 |
玄関の段差をまたぐと“ただいま”の感覚が返ってくる。あれがないのは少し恋しい。
さいご
床に座る文化がないから、髪の毛や埃が気になりにくい。家が広くて散らばるからかもしれない。掃除機は週1くらい。キッチンと水回りは小まめに掃除する。
こうしてみると、どっちの国にも快適さがあって、どっちにも大変さがある。世界にはいろんな生活のリズムがある。国が変わると、“普通”はこんなにも変わる。
🌻関連記事
.png)

.png)

0 件のコメント:
コメントを投稿
Thanks for commenting! コメントありがとう!