大人こそ、良い先生がいると変われる

2025/07/19

エッセイ


大人こそ、「良い先生」が必要だと思った。

自分の良いところや苦手なところを理解し、的確で正確なアドバイスをくれる。そんな存在がいるだけで、ぐっと変われる。

的確な指摘

編みぐるみを作ったときのこと。


工程を振り返ってみようと旦那さんに言われ、書き出してみたけれど、ただの感想になっていると指摘された。


「目数を間違えたらどうなるん?」と聞かれ、私は“何がどう”の説明がすっぽり抜けていたと分かる。

書き直してみたら、自分でも驚くほど整理されて、数カ月後に編みぐるみを作るときに役立つ記録だと思った。



人に見せないと違和感に気づきにくいし、こんなにビフォーアフターが変わるとは思わなかった。旦那さんの的確で正確なアドバイスが、良かったんだろうな。

大人こそ先生が必要

大人になると悩みも環境も複雑になるから、いろんな人の意見が必要。

でもなぜか、自分ひとりで何とかしなきゃと思ってしまう。抱え込むと、正常な判断ができないこともある。

学ぶ、問題を解決する、成長するには、自分だけでは限界がある。だから人を頼らなきゃいけない。

私の思う「先生」は、偉い人じゃない。年齢、肩書き、老若男女も問わない。

自分がハッとするようなことを言ってくれる人なら、それが子供であれ、パートナーであれ、友人や見知らぬ人であれ、充分「先生」になりうる。

「良い先生」とは?

私の先生は、旦那さんだ。

編みぐるみの振り返りだけでなく、文章の書き方、算数、英語も教えてもらう。彼はカナダの学校で、臨時の絵の先生もしている。

彼を見て思う。私にとっての良い先生とは、軽々しく「君のため」なんて言葉を言わない。

押し付けも、恩着せがましいこともしない。そんな人に出会うと、自然と変わっていける。

10年かけて変わる

旦那さんに出会う前の私は、「やばい」が口癖で、感情もうまく整理できなかった。怒るか黙るかして、今で言う「フキハラ」になっていたと思う。

でも旦那さんに、言葉で伝えること、何がどう良いのか悪いのかを説明することを学んだ。

我慢するのではなく、冷静になって相手に不満を話し、要望を伝えられるようになった。10年前の自分とはまるで違う。

どうせできない、を変える


心にブレーキをかけるのは、いつも自分だ。「どうせできない」と思い込むから、いろんなことが面倒に感じてサボってしまう。


旦那さんはそれを見抜き、私の力を信頼して支えてくれる。だから私も応えたくなるし、やってみると、ちゃんとできる。


その小さな「できた」が達成感につながるのだ。

先生は、軌道修正する人

先生という存在は、軌道修正する人なのかもしれない。

新しい発見に導いてくれたり、危ない道をそっと避けさせてくれたりする。ときには、あえて難しい道を選ばせることもあるのだろう。

先生の器量も大事

「教える」というのは根気がいると思う。

私のように義務教育もまともに受けていない、理解力や読解力も乏しい。わからないとイライラが態度にでる。

それでも旦那さんは、噛み砕いて説明してくれるし、怒らない。私が答えられなくて黙っても、答えを急がせないし、じっと待ってくれる。

そんなふうに「教える」ことができるから、「教わる」私も諦めずに頑張れる。

さいご

「知る」とは、物事の本質をまっすぐ捉えていくこと。


「知」は、自分と人を助ける。だから人と一緒に育み、養っていくのかもしれない。

そのために誰かを頼り、たまに耳の痛いことも受け入れて、ちょっとずつ昨日の自分より良くなっていくんだろう。


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好きなもの❤編み物、スターデューバレー、あつ森、モブサイコ100、古典、旦那さん、美味しいもの

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