何でもまず調べて、試してみる。無理かどうかはその後で決める。(危険があるものは別)。
私がカナダで暮らす中で、しみじみ思うことだ。
「日本産」への執着を手放し、色んなものを試せるようになるまでの話。
なぜ国産がいいの?
理解できる。瑞穂の国と呼ばれているのだから美味しいし、国産は安心感があるよね。
でも「それしか無理」って、本当に他の選択肢を調べて試した?国産じゃないといけない明確な理由と根拠は?
かつての自分を思い出す
カナダに来たばかりの頃、私は「日本のものじゃないと嫌」と言っていた。
明確な理由は、ない。
1本700円くらいの醤油や高い生活用品を買っていたから、お金もすぐ無くなった。
変化のきっかけは、お米
旦那さんが料理を始めてから、いろいろ試すようになった。
「無理」が「美味しい」になる瞬間を何度も体験した。
まず、変わったのはお米への意識。普段は日本米に近いうるち米を使っていて、日本食との相性もいい。
| うるち米 |
以来、中華やエスニック系のときはジャスミン米、日本食のときはうるち米と、使い分けるようになった。
| ジャスミン米。このパンダブランドは、どれも美味しい |
試して良かった代用品
アジアンスーパーは遠く、治安があまりよくない場所にある。車がないから、行くだけでも一苦労だ。
そして彼は、どこのスーパーでも買える代用品を調べて試し始めた。
中国の醤油を試そうと提案してきた。成分が似ているものなら、味はさほど変わらないそうだ。お値段はキッコーマンの半額。
無理だったら戻せばいい、くらいの気持ちで試した。
実際に煮物などを作ってもらったけど、日本の醤油と思うほど。うどんのつゆにも使っているけれど、文句なしに美味しい。
みりんの代わりには、ワイン。糖度とアルコール度数がみりんよりも高い。
お肉が柔らかくジューシーで、風味も良い。私はもう、ワインで作る料理が好みだ。
日本製品を買うよりも手に入りやすいし、美味しい。おかげで、私は食の楽しみが広がり、「試すこと」に抵抗がなくなった。
試してないのに、日本が一番って言える?
「日本のものじゃないと無理」。
ただの思い込みで、調べて試すのが面倒なだけだった。
それに、他のものを試してないのに、日本のものが良いなんて分からない。
新しいことに挑戦するのは怖い。でもそれによって、他の美味しいものを知らないなんてもったいない。
我が家で“定番化”した食材たち
カナダのマヨ
いろんなサラダ、サンドイッチに合う。ただし、Miracle Whipは無理。酸っぱすぎる。
はちみつ
砂糖の代わり。万能。料理もお菓子もいける。
レモン
万能。手作りポン酢が美味しい。チーズケーキに入れると爽やか。風邪の時の薬代わり。掃除アイテムにもなる。
やっぱりこれだけは、外せない
なんでも試すから、“本当に必要なもの”の見極めもできるようになった。実際に、日本のものじゃないとダメなものもある。
乾燥わかめ
代用不可。
キューピーマヨ
ツナマヨおにぎりやマカロニサラダのときは、やっぱりこれでないと、あの味は出ない。
他の料理ではカナダのマヨと併用して使うので、日本のマヨの使用量はグンと減った。
ペン
書き味が全然違う。書くのが好きな私は、妥協できない。
| Jet Streamを愛用 |
出汁
日本食を作ろうと思うと出汁は必須。これは日本一時帰国のときにまとめ買い。
さいご
調べて、試して、無理ならやめたらいい。文句を言ったらいい。やらずに避けるより、ずっと健全。
危ないこと以外は、興味を持ったらこれからもまず試したい。
食卓を通して、思い込みがほどけていくのが面白い。旦那さんの料理の腕がメキメキ上がっている今、毎日の晩ごはんが楽しみで仕方ない。

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